第7講 原子論4

■充実体の正体は原子

充実体が虚空で分割されているから、たくさんの物が存在できるのだ。分割されなければ、全部1つのものとなってしまう。虚空がなければ、多数の物質が分けられて存在することはできない。だから、虚空がある。そして、その充実体の正体とは、【原子(アトモン;アトム)】だ。物をどんどん分割していくと、これ以上分割できない原子にたどり着く。そしてそれは、目に見えないくらい微小なものだが、確かに大きさはある。そして、原子は新たに生じもしないし、無くなりもしない。

アというのは、否定の字で「〜ない」という意味なんです。トモンは、「分割できる」という意味。そう、アトモンとは、「(これ以上)分割できない(もの)」という意味なんだね。それを原子と訳しちゃってるわけだ。


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