第4講 エレア派4

エレア派の呪縛

この当時の哲学者たちは、このエレア派の言ってることをひっくり返すために、相当の苦労をするわけです。まあ、エレア派の呪縛とでも言いましょうか。3講までの哲学者たちは、自然哲学者という分類ができます。その流れを汲む人たちは、エレア派の理論を破らなければ、自分たちの正当性が保てないのです。エレア派のやつらに、「難癖つけて無理難題を吹っかけていると思っているのなら、俺たちがわかるように理論的に説明してよ」と言われるわけだ。

論理学

このように、誰が聞いてもわかるように、(わかる努力をすればですが、)説明して欲しいと要求したことがパルメニデスやエレア派の功績なのです。それが哲学の特徴の1つなんですね。正しい説明方法を考える。【論理学】と呼ばれています。

さて、エレア派のこの要求に従いながら「感覚への信頼の回復」という目標のためにがんばった人たちを、次回に紹介することにします。

今日はここまで]。


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