第5講 エンペドクレス3

4期を永遠に繰り返す

宇宙は、「愛が完全支配する時期」「憎しみが侵入する時期」「憎しみが完全支配する時期」「愛が侵入する時期」、この4時期を永遠に繰り返すレ。こういう風に、エンペドクレスは考えた。我々人類が生きているのは、第2期なんです。3期になると動きが完全に止まってしまいます。

彼のこの理論は、意外に長く用いられます。錬金術なども、この考え方を土台にしています。

空気は無でなく有だ

話は変わりますが、「空気」、ここでは風としましたが、これは「無」ではなく「有」である、ということを実験によって示したのも彼でした。

両端が穴の開いている円筒形のものを考えてください。それを縦にして水の中に入れていくと、円筒の中にも水が入ってきますよね。そう、そう、水面の高さと同じ位置まで。でも、上っ側を手や指で塞いで、水に浸していくと、円筒の中には水が入ってこないですね。これは中に「空気」があるからだ。そういうわけです。

月の光Cも反射光だと見破っていました。すごいですねー。もっとも、太陽氓フ光も反射光だと思っていたようですが。


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