第14講義 プラトンの著作前置き前回は、プラトンの生涯について、1通りお話しました。本日は、プラトンが残した著作物についてお話をします。 はい、はい、そこ。携帯の電源は切って。マナーモードもだめね。交通反則金のように、私のところにお金が入ってくるならいいんですが。 冗談だから、ハンズフリーの道具使ってもだめですよ。 テストの点から20点マイナスです。これはホントです。 アカデメイア、さまさま
前回お話したように、プラトンの創った学園。何だったかな? 主人公はソクラテスプラトンの著作物は、ほとんど「対話篇(編と同じ)」と呼ばれる会話形式で書かれたものです。これまた、ほとんどの作品に、師のソクラテスが主人公のように現れ、語ります。あとは、書簡(手紙)が少しだけあります。 プラトンは劇作家で、ソクラテスを主人公とした脚本を書いたのです。戯曲(ぎきょく)というのが専門的な言い方かな。ただ、上演されても、おもしろいと思う人は少ない、と思いますが、アカデメイアの生徒たちは、真剣に観たと思います。実際、学芸会みたいなのをやったのかもしれません。自分たちで、役を決めて、大道具をつくり……。いい加減な話をしてしまいました。 3期に分けるのが標準プラトンの著作物は、年代順に前期・中期・後期の3期に分けるのが常識となっています。ちょっと書いてみます。
─────板書始まり───────────────────── 中期の『パルメニデス』『テアイテトス』は、後期作品だという声も強くなってきました。『ヒッピアス(小)』は、他人の作品と疑われています。 前期はソクラテスの思想ソクラテスの講義のときにもお話しましたが、前期作品のソクラテスの言葉は、かなりソクラテス自身の思想が表れている、と考えられています。 中期・後期はプラトンの思想しかし、中期以降になると、ソクラテスの語る内容は、プラトンの思想が色濃く出てきている、と考えられています。つまり、中期・後期作品では、プラトンが、ソクラテスの口を借りて話しているのです。 題名は師の対話相手ラケスああ、カタカナの題名は、ほとんど、ソクラテスが問答をしている相手の名前です。『ラケス』は、「勇気について」という内容を表す副題を、研究者がつけたりしています。人名だけだと、すぐに内容がわからないからね。 ニキアスとラケスという対照的な二人の将軍が登場し、ソクラテスとの間で「勇気とは何か」という問題が語られます。ラケスは将軍の名前です。ソクラテスと同じ重装歩兵として活躍したこともあった、と書かれています。
『ソクラテスの弁明』と『クリトン』は、ソクラテスのときにやりました。というより、みんなはここで「ていうか〜」とか言うんだろ。 プロタゴラス
『プロタゴラス』は、ソフィストの大物。 |
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ゴルギアス『ゴルギアス』もソフィストの1人で、特に弁論術にすぐれていた人だ。その彼が、アテネ市民の前で、見事な弁舌を披露し、成功を収める。その拍手も覚めやらぬところに、カイレフォンを伴ったソクラテスが登場します。 弁論術の話に始まり、それで人々を説得して得られた幸福について検証し、不正をしてまで欲望を満たして快楽を得ることは、はたして本当の幸福につながるのか。こういうことが語られます。 そして、『メノン』。次は『メノン』から始めましょうか。 今日はここで終わります。 黒板写してない人は、まだ時間があるから、写していってください。
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