第7講 原子論3

今から、レウキッポスとデモクリトスの原子論の内容について、お話しします。どこからどこまでがレウキッポスの考えで、デモクリトスの考えがどこからかは、わからないので、2人の理論としてお話しします。

■プレーレスとケノン

彼らもエレア派の要求に答えるべく努力ナします。そして、「この世界は【充実体(プレーレス)】と【虚空(ケノン)】からできている」と結論づけます。充実体は、充実して存在する。そして、虚空は、無いものとして存在してくれなきゃ困る。なぜなら、充実体が虚空を移動し変化の場所として必要とするから。

ああ、そうですね。「変化」という言葉を使うと、エレア派の要求に答えられなくなりますね。そうなんだけれど、ちょっと我慢ミして聞いてください。

エレア派は、1つの分けられない存在を提示しましたが、私たちが見ている感覚とは、ぜんぜん違いますよね。彼らは、感覚を、幻を見ているんだと否定しましたが、現に見えているんだからしょうがない。何とかこれを説明できる理論は無いか。エンペドクレスもアナクサゴラスも頑張って、理論を組み立ててみた。原子論者だってやりました。彼らはこう説明しました。


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