第1講 ミレトス派3

アナクシメネス

アナクシマンドロスの後輩のアナクシメネス(B.C.585-528頃)は、「空気(アエル)」がアルケーと考えた。アナクシマンドロス先生が言うように、無限なものなら、空気があるじゃないか。空気は無限でアルケーにふさわしい。そう思ったんだね。アナクシメネスは。空気が濃厚になれば「水」、やがては「土」になる。どんどんと薄くなれば、「火」ができると考えたんです。空気は、人間の魂のもとにもなると考えたようなのです。

そして、「空気自身は、宇宙全体を包み込んでいる」と言っています。このあたり、言葉通りに考えればうなずけるところもありますが。うん、宇宙といっても、このころはロケットで本当に大気圏外に出るわけじゃないから、人間のいるところは空気があって、すべてを包み込んでる。でも、多分、彼の言っているのは、そういうことじゃないんだね。人間の魂も空気だと言ってるんだから。となると、精神的なものも関係してくると思う。これ以上は、わからないから、ここんところでまとめを。


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